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精進する

あゝ、憧れの歌舞伎

· 音楽,ミュージカル・舞台,心のなか

舞台が大好きなのに、友人知人が出演しているもの以外は、行きたいのに行けていないものが何と多いことか!
歌舞伎座へは歩いてすぐの仕事場なのに、「いつか歌舞伎を観てみたいと思っているんです」と言いながらなかなか観に行かない自分が嫌いでした。
以前所属していた事務所も歌舞伎役者さんが多い事務所だったのに、あの時から「いつか観てみたい」と言っていたっけ。
そんな時、友人から歌舞伎義太夫の竹本葵太夫さんにお会いするきっかけをいただき、遂に歌舞伎座で鑑賞したのが3年前。
それまでテレビでしか観たことがなかった歌舞伎でしたが、生の舞台の美しさと迫力に圧倒されました。
そして、恥ずかしながらこの時はじめて、義太夫さんが歌舞伎にとってどれほどに重要な存在であるかを体感して、感動が止まりませんでした。

自分に置き換えるのは大変おこがましいのですが、ミュージカルで俳優さんの歌稽古、通し稽古、本番のオケでの演奏を経験していた私には、義太夫さんのお仕事がとてもだぶって感じられました。
俳優さんより前に出ず、後ろに下がり過ぎず、舞台を引っ張るその精神力はどれほどのものだろうか、これを40年も続けていらっしゃる葵太夫さんの偉業は・・・想像してもしきれないほどです。

そしてミュージカルと違うことは、途中に休演日がなく、千穐楽まで走り続けなければならないことに驚愕。

歌舞伎に携わる皆様が超人というか、スーパーヒーローにしか見えませんでした。

こんなに近くでスーパーヒーローショー?!が昼も夜も毎日開催されていたとは!

凄いの一言では足りません。
 

それから歌舞伎に魅せられて、色々な演目を観るようになりました。

好きな俳優さんや好きな演目もできて、私なりの歌舞伎鑑賞を少しずつ楽しんでいます。

息を飲むスリリングな演出もあれば、笑ったり泣いたり、予習して行ったくらいでは勉強不足で全く共感できなかったり、本当に様々。
実際に観なければわからないことばかりです。

難しいとかわからないと思うことがあっても、全部わからないからこその面白さと憧れと、普遍のものと新しいものとの試行錯誤が、私を刺激しました。

自分の仕事にヒントになることもありましたし、モチベーションもアップしました。

今年の秋、竹本葵太夫さんが、重要無形文化財保持者(人間国宝)になられます。

それでもなお変わらず、謙虚に芸の道に向き合う葵太夫さんの真摯なお姿は、まさに「精進」という言葉を体現されていると感じます。
ジャンルは違っても、葵太夫さんの背中を見習って、少しでも仕事に対する心の在り方を近づけるようになりたいと思います。
 

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